スマートフォン用精子観察キットを使用し、自宅で簡単に精子観察が出来る時代になりました。ここでは私が実際に研究でも使用してる、TENGAメンズルーペを使用し、観察・確認する際のコツや基準をお話させていただきます。
男性妊活としては、まずは自分の精子が正常なのかを知りましょう。精子観察キットはご自分で診断までは出来ませんが、一般的な基準よりも精子の数が少ないかも?ぐらいを自宅で簡単に知る事ができます。
ただしあくまでも自己観察は簡易的な方法になりますので、心配な方は専門機関の精液検査をお勧めします。そこで、精子の数や運動に問題がないかどうかを調べ、精子の数が少なかったり、運動が悪かったりする場合には、生殖補助医療(不妊治療)が必要になる事があります。

TENGAメンズルーペを使って
精子観察をしてみよう!

TENGAメンズルーペの使用方法は、ルーペレンズ(小さな拡大レンズ)の付いた本体を、スマートフォンのカメラに貼り、精子を垂らして見るだけなのでとても簡単です。
しかし鮮明に観察するにはコツが必要です。
私はTENGAメンズルーペを用いた精液検査をテーマにした研究を行っていますので、その際にも行っている観察するコツをお教えいたします。

①光のセッティング

光のセッティングが一番重要です。

  • 部屋の照明は消してください。部屋に複数照明がある場合、色々な角度からカメラに光が入り込み観察がし難くなります。
  • 単一の光源(スポットライト)を、直接スマートフォンのカメラに向けて照らす方法がお勧めです。
私はUSB給電タイプのLEDライトを使用しています。
100円均一でも販売しているのをよく見かけますので、入手もし易くお勧めです。
画面が明るすぎて何も見えない時は、画面をタッチしてピントを調整したり、スマートフォンと光源の距離や角度を変えながら、よく見えるポイントを探してみてください。
②精液を液状化させる
射精直後の精液はドロッと半固形化しているので、5分程度放置することで精液が液状化し、採取・観察し易くなります。5分経っても変化が無い場合は、サラサラになるまで少し放置しておくと良いかもしれません。サラサラになったら、採取容器を揺らして精子の濃度が均一になるように混ぜます。※稀に30分経っても液状化しない人がいます。
③観察に使用する精液の量

プレートにのせた精子の雫に厚みがありますと、観察がうまく出来ない場合があります。その場合は、精液を薄く伸ばした方が観察がし易くなります。

精液が濁っている場合も観察がし難い場合があります。別日に再トライしてみましょう。

うまく観察が出来るとこのように動画が撮影できます。

【iPhone6Sフロントカメラ撮影】濃度2000万/ml/運動率61%

これは私が撮影した中でも一番きれいに撮影できたものの一つです。

【LG Optimus Exeed2 バックカメラ撮影】

精液量の測り方。

液状化した精液を、精液採取カップからスポイトを使いできるだけ全て吸い取ります。

1.5ml以上というのがWHOの基準となりますので、それ以下の場合は少ない可能性があります。

液状化していないとスポイトで吸い取りづらいため、完全に液状化するまで5分程度放置して下さい。

精子の数え方。

  • 1秒の動画を撮影、または長く撮影した動画から1秒間分を切り取ります。
  • 1秒間の動画を観察しながら、頭部にフォーカスのあっている精子の数をカウントします。
    ※動いている精子、動いてない精子両方を数えます。

カウント例1

フォーカスの合っているもの合ってないもの×

カウント例2

フォーカスの合っていないもの×それ以外をカウント

動画をパソコンに取り込み、スローにしたり一時停止しながらカウントすると、とても数え易くなります。

精子濃度の求め方。

  • 上記数え方を参考に、フロントカメラで撮影した動画の精子の数をカウントします。
  • スマートフォンの機種と計算式から精子濃度を求めます。

計算してみる!

機 種
精子数
 
計算実行

0

精子濃度が1500万/ml より低いとWHOの基準値より低い可能性があります。
泌尿器科などの専門機関で、精液検査を受けることをお勧めします。

機種ごとの基準値。

上記数え方でカウントできた精子の数が、下記より少ない場合は精子の数が少ない可能性があります。

一度で判断せずに、数日の間隔をあけて、最低でも3回は観察を行ってください。
それでも基準値に満たない場合は精子が少ない可能性がありますので、不妊治療を行っている泌尿器科を受診することをお勧めします。

精子運動率の求め方。

  • 数え方を参考に、フロントカメラで撮影した動画の精子全体をカウントします。
    ※動いている精子、動いていない精子の両方を、別々にカウントしてください。
  • 動いている精子の数と、動いていない精子の数を足し全体の精子数を出します。
  • 以下の計算方法によりで精子運動率が求められます。
    [動いている精子の数]÷[全体の精子の数]× 100

計算してみる!

動いている精子の数
全体の精子の数
 
計算実行

0

この数値が40%以下の場合は妊娠しづらい可能性があります。
泌尿器科などの専門機関で、精液検査を受けることをお勧めします。